ハヤブサとイトカワ

ジャンル:学問・文化・芸術 / テーマ:星・宇宙 / カテゴリ:あ・論廻 [2010年06月14日 05時35分]
1937年12月九七式の後継機キ43の開発内示を大日本帝国陸軍より受けた
中島飛行機は1年後に新型低翼単葉軽単座戦闘機の試作機を完成初飛行させた。
一時は不合格となったが1941年一転して一式戦闘機として制式採用。
陸軍機最多の5700機以上が生産された一式は隼の愛称が付された。

隼の開発には九七式の格闘戦性能を残したまま速度性能の向上を狙う無謀な要求が
課せられ中島飛行機研究課空力班の糸川英夫が設計に参加した。
九七式以上の旋回運動性能が要求されたため空戦ファウラーフラップの一種
糸川が発明した蝶型フラップが装備された。糸川の新発想が隼に込められていた。
  HAYABUSA.jpg
1998年9月26日にMITリンカーン研究所の地球軌道接近型小惑星研究チームが
発見した小惑星25143(1998SF36)を到達目標とした探査機はやぶさが
2003年5月9日に打ち上げられた。同年8月小惑星25143は日本ロケット
開発の父=糸川英夫に因んでイトカワと命名された。

探査機はやぶさ(第20号科学衛星MUSES-C)は、2005年に小惑星イトカワに
到達着陸した。はやぶさのサンプルリターンミッションにおけるイトカワ着陸に対して
第37回星雲賞が贈られた。2010年6月13日はやぶさは7年ぶりに地球に帰還し
本体は燃え尽き分離カプセルが回収された。
  はやぶさが最後に見た地球
戦闘機「隼」と探査機「はやぶさ」と科学者「糸川」と小惑星「イトカワ」の物語が仮に
将来映画になったならば私は映画芸術科学アカデミー(AMPAS)がアカデミー賞を
贈ることを切望する。一式戦闘機「隼」に付された連合軍のコードネームは
Oscar(オスカー)だったのである、これ程相応しい賞はない。
 
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コメント

No title
しんろく URL [2010年06月15日 21時33分]

はやぶさといい、昨夜の日本代表といい
しばらく元気のない日本に久々に明るい話題でしたね

to:しんろくさん
帰山人 URL [2010年06月15日 21時56分]

オレはナショナリストじゃねぇ!どっちって言われたら左寄りだっ!って言い張っている割に、飛行機版や宇宙版のプロジェクトX話にドキドキする私^^;
齢を重ねると思想で判断するより先に素直に感動してしまうんだよなぁ…確かに明るい話題はいいですね。
あ、でも「隼」は殺人機の一種だと思っているし、AMPASが映画界でデカイ面しているのはキライです。

No title
ちんきー URL [2010年06月17日 00時07分]

糸川氏もきっと草葉の陰で喜んでいるのではないでしょうか・・・
(「兵器造り」は本望ではなかったと思います)

to:ちんきーさん
帰山人 URL [2010年06月17日 12時48分]

糸川氏に限らず兵器開発に関与した人間の「本望」は、肯定否定を超えてうかがい知ることができない…私には難しい想像です。
はやぶさの快挙をネタに仕分けられた宇宙関係予算復活の声が高まっていますが、これの肯定否定も私は判断がつきません。もし地球規模で軍事目的があったならば、人類は今現在でもエンタープライズ号を手にしているんじゃないかと…そう考えると小惑星探査機を税金使って打ち上げ続けるかどうか、議論できるのはまだしも平和だってことなのかも知れませんねぇ。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
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