トラの寒中見舞

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2010 [2010年01月26日 01時00分]
私の妄想がまた頭の中から飛び出して寒中見舞いを申し上げる。

 みたびコンニチハ、僕はスマトラ虎(トラ)です。
 「トラの暑中見舞」 http://kisanjin.blog73.fc2.com/blog-entry-140.html
 「トラの新春賀詞」 http://kisanjin.blog73.fc2.com/blog-entry-192.html
 寅年だからスマ「トラ」とか「トラ」ジャとかクダラナイ駄洒落を使うのは
 帰山人だけと思いきや、日本のスターバックスまで「エイジド スマトラ」を
 特別販売して新年を祝ったようで、僕としては嬉しい様な悲しい様な…
 スタバ エイジドスマトラ   スタバ スマトラ
 スタバ寅年仕様では売り豆の袋やそれを容れたゴールド缶にも使われた
 「エイジド スマトラ」を示す虎顔マーク、僕はなかなか気に入ってます。
 僕たちスマトラ虎は、他の亜種トラよりも頬毛が毛深くて長く伸びています。
 スタバのマークは僕たちの特徴をよく捉えていてなかなかヨロシイ感じです。
 さらに寅年記念のタンブラーにある虎縞ですが、こちらも縞が2本ずつ束に
 なっているスマトラ虎特有の形質をうまく掴んでいてなかなかヨロシイです。

 もっとも帰山人は「エイジドのマークは立派だが、通常のスマトラのマークも
 顔のデフォルメは許すとしても縞の特徴はまるでダメだな」なんて、相も
 変わらぬ酷い評を吐いていましたがね。さらにこの「エイジド スマトラ」、
 スタバは「熟成に適した熱帯気候の中で保管し5年かけて熟成させた」と
 謳って都度に高価格で販売してますが、帰山人は「熟成させたとは聞こえが
 良いが、買い付け残りのオールドクロップなんじゃないの」と(意地の悪い)
 疑いの独り言をつぶやいていましたがね。

 えっ?肝心の味はどうなんだって?虎の僕としてはノーコメントですよ。
 縞模様の数が多くて明瞭に黒々と幅広いスマトラ虎の特徴のように、
 リントン地区のスマトラコーヒーは複雑だけどしっかりしたコクが持ち味。
 でも販売する度に巷の「コク無しサッパリ」評が増えていくのには、
 帰山人の底意地の悪い疑いに対しても一概に否定できない僕なのです。

 野生スマトラ虎の親子   野生スマトラ虎の子供
 話は変わりますが、昨年スマトラ島の森林で絶滅が危惧されている僕の仲間、
 野生スマトラ虎の母子の撮影に成功した、と世界自然保護基金(WWF)が
 今年1月7日に発表しました。WWFジャパンは僕たちの生息地森林の
 保護を改めて訴え、保護活動に必要な寄付を呼びかけているそうです。

 でも金持ちの人間の中には、僕たちを闇取引でも手に入れ富の証しにする者が
 けっこういるようですね。こうした状況に対して1月21日には、僕の国の
 林業省が保護施設で生まれたスマトラ虎を高額な保証金と引き換えに飼育する
 貸与制度を年内にも実施したい、と発表しました。これって、絶滅危惧種の
 里親制度?それとも身勝手な人間のペットになれってこと?…何だかなぁ。

妄想とはいえスマトラ虎が「何だかなぁ」というのもわかる気がしている。
闇取引を減らすために苦肉の策を打ち出したインドネシア政府、
これに反発して生息環境の保護優先を訴える動物保護団体、
しかしスマトラ虎はどちらのものでもないのである。

先般1月6日のマスコミ報道によれば、メキシコ政府がUSAスターバックスに、
同社のコーヒーマグカップに使われているアステカ模様を知的財産権の侵害とし、
著作権使用料の支払いを求めた、とのこと。しかし問題となった意匠、
アステカ族のカレンダーストーンやテオティワカン遺跡にある月のピラミッドは、
当然にスターバックスのものではないが、メキシコ政府のものでもないのでは?
いずこもお寒い話で…何だかなぁ。
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コメント

No title
珈子 URL [2010年01月27日 10時45分] [編集]

寅年でいらっしゃるんですね。
虎君のお話も興味深かったです。
バイオダイナミック農法のインドの茶園にもベンガル虎がいるそうですが、広大な地に数えるほどの頭数。虎は淋しいだろうな~なんて・・ずいぶん前に思ったことがあります。(単純です)

焙煎新米のお尋ねです。
マンデリンを焙煎して飲んでみると、口や喉に張り付くような感じになるのですが・・・。
それは不快感です。中深煎りにしたつもりです。
そうならない焙煎度を探しなさい・・とおっしゃるかもしれませんが、そうすると苦くなります。
あまり苦くならず口に張り付かないように・・・と言っていながら???迷路に入ってしまいました。
どうぞ教えてください。

to:珈子さん
kisanjin URL [2010年01月27日 15時30分]

えっ?これは説明不足でしたm(_ _)m
「今年が寅年」という意味で、私は寅年生まれじゃありません(カミさんは寅年ですが…)。

トラは基本的に10k㎡という縄張りで単独で暮らす生き物なので、本人(本虎?)が淋しいかどうか…(笑)。
ベンガル虎のいる茶園ってのはマカイバリあたりですか?ここやセリンボンのSFTGFOP1のファーストフラッシュ(で、収穫年によって)は個人的に大好きなんですが、最近は高価になってしまって…泣。

マンデリンの件は…う~ん難しいですねぇ。それはマンデリンでのみ生ずる不快感ってことなんですよね?で、「不快感」を避ける為に、「そうならない焙煎度・・そうすると」苦くなるってことは「中深煎り」よりも深く煎るってことですよね?
ここからは私見ですが、マンデリン特有の粘性(トロっとした感じ)やコクは、良くも悪くも「口や喉に張り付くような感じ」と近似だと思います。但し、「良くも」なら張り付いた感じは一瞬でキレますし、「悪くも」なら舌切れ悪く後残りします。「悪くも」の原因は数多考えられますが、豆の火通りにムラがあるとザラついた張り付き感が生じやすいので…(豆一つの中での)煎りムラが原因だと断定するのは珈子さんに失礼かとは思いますが、
①「中深煎り」で煎り切れてない生焼け部分が「不快感」を出す
②より深く煎ると①の生焼け部分は火通りするので「不快感」は消えるが、同時に①で煎り切れた部分が焼け過ぎて嫌な苦味が生ずる
という仮定しか今のところ思い浮かびませんm(_ _)m
焙煎した豆をセンターカットで割って、片方の端部にある胚(胚種)の焼け具合を見てみてください。もしも①の状態ならば周りの肉質よりも胚が色薄く硬く残っているかも、②の状態ならば周りの肉質よりも胚が色濃く焦げてボロボロになっているかも、しれません。これを改善するには、焙煎度を変えるのではなくて焙煎プロセスを変えるしか方法がありません。参考になりますかどうか?…

No title
珈子 URL [2010年01月28日 09時49分] [編集]

あらっゴメンナサイ。寅年のお話失礼しました。

紅茶にもお詳しいのですね。バイオダイナミックと虎で「マカイバリ」が出てくるなんて恐れ入ります。
ホントに紅茶は高いです。伝説のシルバーニードルズを一度は飲んでみたいな~と思います。(ブルボンポワントゥも)
あることのために全然関連が無い(と思っていた)3人の方を調べたことがあります。マカイバリ農園主のバナジー氏、自然農法で世界的に有名な福岡正信氏(亡くなりました)、奇跡のりんごの木村秋則氏・・ところが福岡氏の「わら1本の革命」で繋がっていて無知な私はびっくりしたことがあります。紅茶の神様ティーディバも見たいですね。すみません、紅茶のお話は止まらなくなります。紅茶も大好きだものですから・・。

コーヒーのご指導ありがとうございます。
良く分かりました。焙煎はまだまだ全然分からなくて、それこそ「煎りムラ」は表面の問題だけではないということを今回知りました。焙煎したら豆があまりに大きくなるのでびっくりしたのですが、工程は他の豆と同じようにやっていました。多分きっと、仰るように内部が火が通っていなかったのです。ひとまずすっきりしました。
マンデリンは怖くてを買えなかったのですがもう一度がんばってみます。好きな豆なので。
コーヒーは本当に面白いです。紅茶はもう出来てしまった物を味わうだけですが、コーヒーはその味を出すところも関われて、今や仕事以外はほとんどコーヒーのことを考えています(笑)
ありがとうございました。

to:珈子さん
kisanjin URL [2010年01月29日 00時20分]

茶(ティー)に関してはさほどの知見はございませんm(_ _)m
>紅茶はもう出来てしまった物を味わうだけですが…
私はそうは思っていないのですよ。例えば、芯芽/第1葉/第2葉ごと別々に萎凋~乾燥を行い、途中の発酵度も別々に調整したものを後で混合する「本物の」オーソドックス製法を復活させれば、そこには全く同じ茶葉からでも「出来てしまった」のではなく「自在に創り出す」紅茶があるわけで、農園に乗り込んで自分で創出すれば(←夢です)コーヒーと同じでは?あ、カカオでも「創出」をやってみたいですね。

>ティーディバも見たいですね…
見たいですねぇ。でもティーディバがいるなら、そのコーヒー版(例えばコーヒーフォイボスとでも名付けますか…)を探してみたい、とも…私はやはりコーヒー優先のようです(笑)。

>「煎りムラ」は表面の問題だけではないということ…
この点は(甚だ押しつけがましく恐縮ですが)拙自のブログ記事「私的珈琲論序説~(3)深煎り派 その1」あたりを参考にしていただき、自分なりの焙煎技法を見つけて楽しんでいただければ、と願っております。

No title
珈子 URL [2010年01月29日 08時16分] [編集]

紅茶をその段階から出来たら理想ですね。
茶葉のFOPと商品のFOPに長く??と思っていたのですが(商品のFOPは第一葉だけ集めたものなの?)、ようやく分かりました。

コーヒーにも神様がいるでしょうか?
居たら真っ白い花に擬態して欲しいですね~!
写真でしか見たことの無い花を一度見てみたいです。
カカオは「ベルナシオン」では自社で全ての工程をやっていますね。
コーヒーを挽く石臼を作っていただいた方が、カカオを挽く石臼の依頼を受けている・・と
仰ってましたがどうなったでしょう?思い出しました。
日本では確か東京のラヴエイユフランスの木村シェフがベルナシオンで修行されています。

紅茶、コーヒー、カカオと興味の対象が同じで
す。そのどれもが知らない世界なのに自分の生活に密着しています。興味は尽きません。

ブログしっかり拝見します。
この頃「ブラジルは美味しくない」と思い込んでいた人の思い込みを払拭して小さくガッツです(笑)

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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