エゴなトクホ

ジャンル:ニュース / テーマ:食に関するニュース / カテゴリ:あ・論廻 [2009年09月17日 12時30分]
2009年9月16日、ポッポ内閣発足に紛れて、
花王は「エコナ」全関連商品の販売自粛を発表した。

含有するグリシドール脂肪酸エステルの安全性について、
(花王としては安全性に問題はないと判断しているが)
体内分解後の発癌性が議論され不安の声があるため、
を理由としているのだが…

「エコナ」に関して私個人は随分前から警戒モードで
「使わず/勧めず/贈られず」にしていた商品なので、
今回の発表に意外も不思議もないし、販売再開も望まない。
それにしても発表の内容には今ひとつ得心がいかず、
さらに根深い裏の事情や策謀を憶測してしまうのだ。

私が根本的に「エコナ」を避けてきた理由は、
特定保健用食品(トクホ)表示の効用対象となっている
主成分DAG(ジアシルグリセロール)への不安と、
その安全性に対する花王と厚生労働省の姿勢が不信だから。

このDAGについては、花王と相思相愛一蓮托生?でトクホを
認可した厚労省自身も、他方でかなり早期から発癌性を疑い、
安全性の見解で徐々に花王と距離を置いてきたフシがある。

仮に、国の認可で大普及した食品主成分そのものに
安全性で「やっちまったなぁ」と思っている役所があるとする。
しかしエイズ問題や年金問題に重ねてのバッシングは怖い。
圧倒的シェアで儲けているメーカーも、「そろそろヤバイ」と
思っているものの、引き際を間違えれば命取りになりかねない。
ズルズルしていた役所にもメーカーにも、政権交代で逃げ場が…
だったら逆にその政権交代を機に、決してトップニュースに
ならないタイミングで、ヤバイ内容もすり替えて撤収劇を
演ずるとすれば、どんな内容でいつ発表するべきか?

「エゴな」政官財が演じた「特定保身用」発表劇「エゴなトクホ」!
この憶測が憶測・妄想・杞憂であることを願うものの、
ポッポ総理の友愛政策よりずっと興味深く身近に恐ろしい一幕、
一兆円企業と浮世離れ役所への不信感は増すばかりである。
【2009年10月9日 追記】

販売自粛以降、消費者庁や消費者委員会に睨まれていたエコナだが、
ついに昨10月8日に花王はトクホ許可の失効届を提出し自主返上した。

しかし、エコナ販売自粛の発表が内閣発足日だったのに続いて、明らかに
日本中の目がそこに向くことがわかる台風通過日にトクホ自主返上の発表…
まさに最後まで特定保身用発表劇「エゴなトクホ」、ここまでくると喜劇だな。

もっとも、こういう体質と構図は他にも数多に溢れているわけで、私たちは
察知能力が無いと生き残れない社会的サバイバルゲームに強制参加中。
ヤレヤレ、疲れる社会体制だなぁ…
コメント (2) /  トラックバック (0)

コメント

世の中エゴばかり。
マリコ URL [2009年09月18日 10時02分]

相変わらず面白いな~。
ふむふむと読み進みましたです。
この前さ~、とある食品メーカーの人から聞いたんだけど、
報道されていない事故米の行方についても、びっくりするような話があるんだって。

No title
kisanjin URL [2009年09月19日 10時32分]

マリコさん、ようこそ。
エコナ“Edible Coconut Oil of NAGASE”の名に生きる花王の創始者:長瀬富郎は、福岡村(現:中津川市)の「恵那醸造」の長瀬家が生家であります。
日本酒めったに飲まないけれど、中秋も近いし、花王マークにされた月でも睨みつけながら「鯨波」を飲んで長瀬一族を慰めようかなぁ。

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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
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