観て聴いて語る遊び

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2009 [2009年09月14日 01時00分]
東京でコーヒーに遊ぶ、三杯。
 
2009年9月12日
 
Abol : 「観る」
中近東文化センター附属博物館で
「標交紀『もか』コーヒーコレクション」を観る。
標コレ2  標コレ1
蒐集した一部(博物館寄託)の一部(展示公開)とはいえ、
所狭しと並べられたコーヒー関連の道具・器具・工芸品は、
「コーヒーの鬼」標氏の熱い人柄を偲ばさせる。
同時に、ありし日の「もか」店内外に置かれていた時と異なり、
主を失った品々が生気を失い殺伐とした風情を醸しだして、
標氏が鬼籍に入ったことを改めて訴えかけてくる。
標コレ3  標コレ4
「やはらかに誰が喫(の)みさしし珈琲ぞ紫の吐息ゆるくのぼれる」
隣家の人妻に勇みマラ(?)を食わせて姦通罪監獄行きになった白秋、
「桐の花」事件で有名な詩篇に所収されたコーヒー詩の書き写し。
私は白秋の詩も弁明人生も嫌いだが、展示の詩は妙に似合っていた。
 
Tona : 「聴く」
たばこと塩の博物館の特別展初日の関連講演会
「ウィーンのコーヒーハウスの文化史」を聴く。
ウィーン文化講演
時間直前に行ったところ会場ホールは満席超過の大盛況。
だが、講演内容は私にとって特に耳新しい(?)話題は無く、物足りない。
「やすらぎのオーストリア カフェとたばこにみるウィーンの文化史」
特別展も観たが、「カフェ」や「コーヒー」に直接関連する展示物は少ない。
JT(日本たばこ産業)がUKタバコ大手ギャラハーを買収した(2007年)ら、
その前にギャラハーに買収されていた(2002年)オーストリアタバコが
おまけで(?)ついてきた縁で、JT傘下企業オーストリアタバコ所蔵品展を
開催しました、という感じで、タバコ関連の工芸品は見ごたえがあった。
 
2009年9月13日
 
Baraka : 「語る」
JCS(日本コーヒー文化学会)焙煎抽出委員会分科会に参加。
会場は毎度おなじみバッハ珈琲のトレーニングセンター。
神田小川町の隠房(カクレンボウ)・栗原氏が「カップテストのコツ」と
「コクのあるペーパードリップ抽出法」の2題を、
つくば市のトライディア・中野氏が「マレーシア産リベリカ」を講演。
実技や味見もともなう14名の集会は堅苦しさがなくてイイ感じだ。
JCS分科会09秋

栗原氏の抽出法は、ドリッパーにはめた紙の上部を切り落とす、
というもので、確かにこれだけで(通常の抽出と比べて)味は変わるが、
油脂様成分(?)の透過・溶解を科学的に検証する余地は未だ大きい。
私には、「ペーパー穴あけ抽出」とのコク出し効果や現象の差異も
実践し考える、という新しい課題ができてしまい、辛くもウレシイ?
 
中野氏が扱い提供されたマレーシア産リベリカ種エレファントは、
かつて焼いたり飲んだりした私の対リベリカ印象を(いい意味で)
超えた面白いコーヒーであった。 中野氏からエレファントコーヒーへの
様々な感想も開示されたが、私がなるほどと思ったのは「生カカオ」。
焙煎豆や挽豆を試嗅・試食し、抽出液を試飲すると、いずれも
(アラビカやカネフォラには無い)‘raw cacao’の香味を感じさせる。
「リベリカ」だけに‘Liber’(自由)な雰囲気の集会にピッタリな香味?
収量が増えたら、エレファントを頒けていただき、ローストしてみたい。
 
分科会の前にはバッハ・中川氏と、後には辻調・山内氏と珈琲談議。
この両人と「語る」ことも、私が出向く動機である(相手は迷惑?)。
 
以上三杯、「標『もか』を観て、田口『バッハ』で語り、あ、『タバシオ』で
聴いたのをタバコつながりで日本スモーカーズクラブ会長の関口
『ランブル』の替わりに捉えれば、怪しく滑った『御三家』遊びだな」、
帰途くだらないことを考えついて、勝手に満足していた。
 
コメント (4) /  トラックバック (0)

コメント

No title
ちんきー URL [2009年09月16日 23時20分]

先日はどうもありがとうございました。
これからはこちらのブログにもょくちょく寄らさせて頂きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

No title
kisanjin URL [2009年09月17日 09時32分]

ちんきーさん、ようこそお越し下さいました。
こちらこそ今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

No title
ナカガワ URL [2009年09月18日 01時41分]

お疲れ様でした。楽しかったです。ゆとりと遊びと少し無意味な、でも本来的なカフェの集いになってたような。自慢の応酬は茶事の本質と改めて。きさんじんさんはコーヒー界の赤瀬川?
毎度フジタさん参加してくれるなら、今度ちゃんとプロのクラシフィケーションをみせてもらいましょうよ。

No title
kisanjin URL [2009年09月18日 10時01分]

ナカガワさん、(私を)赤瀬川とは畏れ多いし、お逸れ老い?ですよ。 まぁ、コーヒー考現学者にでもなれれば好いのですが、我が身がトマソン対象物ぐらいが関の山かと…
えっ、クラシフィケーションってサントス式の? グレーダーやカッピングジャッジとしてでは無く?(念押しするところがイヤラシイ) たぶん世界一柔和な笑顔の鑑定士が世界一商売っ気基準で味を作り出すところなら、演題としてはサイコーでしょう!

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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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