コーヒー痛は要チェック!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2009 [2009年07月30日 01時00分]
「コーヒー通は要チェック!幻のアンゴラコーヒー復活へ。」という記事が
2009年7月29日に、Techinsight Japanから発信された。以下、内容。

 アンゴラというと石油とダイアモンドで知られているが、実はコーヒーも
 アンゴラ経済の支柱だった。1975年の独立以来、衰退の一途を辿った
 コーヒー栽培農場。現在、経済の多角化によりコーヒーのプランテーションを
 復活させ、農場分野における経済の活性化を図っている。
 (中略)
 100%有機栽培のアンゴラコーヒー栽培に投資しているベラネグラ(BelaNegra)は
 「アンゴラは多大な可能性を秘めている。アンゴラコーヒーはチェコ共和国、
 ポルトガル、スペインとの輸出契約を行なっており、数ヵ月後には実行可能だ。」
 と、アンゴラコーヒーに期待をかけている。
 それ以外にもアメリカ政府や巨大オイル会社のシェブロンが、バナナやコーヒーの
 プランテーションに対して600万ドルの資金提供案を行なっている。今後、
 経済的に発展の可能性が高いアンゴラ。コーヒー通なら知っておきたいところだ。

おっ、「100%有機栽培のアンゴラコーヒー」にはチョットそそられるが、
NEWS24の英文では、‘…100% organic robusta beans.’とある。
アンゴラのコーヒー栽培は歴史的にもロブスタ主体なのだから当然ではあるが、
やはりアラビカ種とカネフォラ種ロブスタではそそられ様に違いを感じる。
ここは、正確に「100%有機栽培のアンゴラロブスタコーヒー」と言ってほしい。

もっとも先の英文には別のくだりで、‘…As well as robusta varieties,
we're starting to grow arabica in the central hilands.’
とも記されていて、このアラビカ栽培は興味深いところである。
この一文の方が「要チェック!」だと私は思うが、日本語訳記事では省いていた。

記事の最後に登場する「USAID(合衆国国際開発庁)とオイルメジャー」という
毎度の組み合わせ。あぁ、やっぱりな、である。
アンゴラの石油(原油)は、生産量でOPEC(石油輸出国機構)内の6.1%、
全世界内で2.6%を占めているが、確認埋蔵量では全世界内の0.7%
でしかない(いずれも2008年のオイル&ガスジャーナル誌発表の統計値)。
埋蔵量では残り約13年分(過去内戦期間の半分!)、アンゴラはOPEC内でも
アフリカ産油国内でも「石油で食える寿命」が極度に少ない国家なのである。
今後、オイルメジャーとアラブ諸国との思惑の間で、石油をケツの毛まで(失礼!)
むしりとられる上に、農業振興と称して手足までもぎ取られる可能性が高いアンゴラ。
コーヒー通なら知っておくべきなのは、「幻のアンゴラコーヒー復活」と同時に、
「アンゴラコーヒーで経済復活する幻」を見せられるコーヒー痛の話であろう。
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
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