その美味い店

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:回顧編 [2009年06月02日 01時00分]
その美味いコーヒーに出会ったのは、ずいぶん前のこと。
 
某日、私の高校時代の恩師に、彼の転勤先の近くの喫茶店を教えてもらった。
早速出向くと、紹介通りの落ち着いた雰囲気の喫茶店ではあったが、
(率直で申し訳ないが)肝心のコーヒーそのものは美味しくない。
私の後ろに座った中年男性二人が、近場の喫茶店のうわさ話をしている。
「そういえば市役所の近くでやっている店のコーヒーはウマイっけやあ」
「あぁ、あそこは自分ちで豆からいってるずらぁ」
盗み聞きするつもりはなくても聞こえる大声、その内容、聞き捨てならん。
 
そして、「市役所近く」を頼りに探し出して出逢った、自家焙煎コーヒーの店。
 
その前からもその後も、おそらく何百という珈琲店をめぐり歩いた。
自分で焼いたことも数知れない。
だが、自家焙煎では比較的浅めの部類に属するコーヒーで、
その芳香がその店を超えたコーヒーには出会えない。
当然、私はその店の常連となった。
今は、帰省の折に年数回訪ねるのが精一杯だが・・・
 
今日でも、
「日本国内の珈琲店であと1回だけコーヒーが飲めます。選んでください」
と言われたならば、「大坊」か「その」店か、迷うなあ。
私にとっては、そういう空間でそういう至福の一杯を味わえる店である。
静岡県藤枝市にあるコーヒーの「苑」(その)、美味い店である。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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