私的珈琲論序説~(4)ドリップ派 その2

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:私的珈琲論序説 [2009年02月06日 00時08分]
(承前)
 
世のドリップ派には、「ネルドリップこそが至高」という頑なまでの
姿勢を崩さない自家焙煎の店主なども多数いるようだ。
このネルドリップ至上主義の方々は、概して
「とろみを感じるまでに濃い少量のコーヒーを舐めるように飲む」
ことを信条としている。
私も(自身の朝一杯がそうであるように)こうした珈琲は好みである。
但し、こうした珈琲は原則として「珈琲だけを単品で」楽しむものである。
私は、単品でももう少しあっさりとした液体をガブガブ飲みたいことも、
食事や菓子などと一緒にコーヒーを喫したいこともあるので、
四六時中「ネルドリップ高濃度コーヒー」ばかりを欲しいとは思わない。
 
商売で特定の指向に際立ったものを良しとするのは自由だが、
頑迷固陋なネルドリップ至上主義は、当人の自覚に関わらず、
職人気質を付加価値としているからこそ光る論である。
後発の自家焙煎の店主たちやカフェ世代の方々が、
そうした教条姿勢を嫌い、コーヒーの世界を広角に捉えようと、
ペーパードリップやプレス式に目を向け始めることも理解できる。
 
私はシングルカスクのスコッチウイスキーを味わう時には、
ニート(ストレート)かトゥワイスアップで楽しむことが多いが、
隣の人が同じウイスキーをハイボールで飲もうがカクテルに仕立てようが、
それはその人の自由である、と思っている。
私が珈琲のドリップ派である、ということはその程度の感覚、
すなわち自分には頑迷だが、他人にかまいはしない姿勢である。
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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