アウォード2017発表!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2017年12月27日 01時00分]
日本珈琲狂会と日本コモディティコーヒー協会が、アウォード2017を発表する。
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“CLCJ Award 2017”(日本珈琲狂会アウォード2017)発表!
 
 「ヴェルジ賞」(Verde Award)
  「SCAAによるSCAEの併呑 と RAによるUTZの併呑」:
  スペシャルティコーヒー協会(SCA) & レインフォレストアライアンス(RA)
 
 【授賞理由】 アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)とヨーロッパス
  ペシャリティコーヒー協会(SCAE)は、スペシャルティコーヒー協会
  (SCA)として2017年1月に統合された。レインフォレストアライアンス
  (RA)とウッツ(UTZ)は、合併することを2017年6月に発表した。いず
  れも開設が先行して威を張る前者が、後続して勢に劣る後者を取り込む
  もので、通途の営利企業が如き覇を唱える合従は団体の趣意に背理し
  ている。コーヒーの世界に多様性を求めておきながら、自らは不都合な
  失態を糊塗して威勢のみで凌ごうと画一をならしむ撞着は、無惨かつ暴
  戻でしかない。この2つの併呑は、スペシャルティとサスティナビイリティ
  それぞれの分野で範を示すべき存在が非道へ落ちて、コーヒーの世界
  へ甚大なる悪弊を及ぼすものとして憂うべきであり、ヴェルジに値する。
 
 【選評】 まず、今期のヴェルジ賞の候補として俎上に載った事象を挙げる。
  「部品調達失敗を理由とした「The Roast」発売延期」(パナソニック及
  び提携先)、「ネスレによるブルーボトルコーヒーの買収取り込み」(両社)、
  『シアトル発 ちょっとブラックなコーヒーの教科書』(岩田リョウコ/ガイド
  ワークス:刊)、『三浦義武 缶コーヒー誕生物語』(神英雄/松籟社:刊)
  である(順不同)。これらの候補は、下劣や無能をはっきりと示してはい
  たが、惜しくも最終選考から漏れ落ちた。対して、SCAAとRAによる2つ
  の合併劇は、巷間で一見して悪行に捉え難いという深い闇を抱えたもの
  であり、その脅威に対して警鐘を鳴らす意も含めて「ヴェルジ賞」が与え
  られた。この事象は、日本のコーヒー界でも過小に扱われて論議にすら
  至っていないが、日本珈琲狂会はヴェルジ授賞を機として、コーヒーの
  スペシャルティやサスティナビリティの本質を問い、本義に背馳する団
  体に対して放恣に流れるコーヒー業界関係者をも痛罵する。
 
 
“CCAJ Award 2017”(日本コモディティコーヒー協会アウォード2017)発表!
 
 「CCAJ賞」(CCAJ Award)
  『深煎りの魔女とカフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密』
  (宝島社:刊) : 天見ひつじ
 
 【授賞理由】 2014年にくろひつじ(現:天見ひつじ)がWebサイト「小説家
  になろう」へ投稿したオムニバス小説「深煎りの魔女とカフェ・アルトの客
  人たち」は、2017年5月に第5回ネット小説大賞(旧:なろうコン)で受賞
  作品となり、その後に加筆修正されて2017年10月に上梓された。この
  『深煎りの魔女とカフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密』、
  いわゆる‘なろう系ローファンタジー’でありながら、そうした括りを超えた
  悠悠たる描写と淡然たる話し運びが紡がれている。話中で描かれるコー
  ヒーに関して無難といえない点もあるが、天見ひつじの怜悧かつ温和な
  筆致は、架空のカフェを舞台とした小説として他に類をみない爽快な佳
  作を生み出した。その著述の内容にも出版に至る経緯にも、本書は新
  風を吹き込んだのであり、コーヒー本としても好ましく、称讃に値する。
 
 【選評】 まず、今期のCCAJ賞の候補として俎上に載った事象を挙げる。
  『珈琲の世界史』(旦部幸博/講談社:刊)、『神戸とコーヒー 港からはじ
  まる物語』(田中慶一:執筆/神戸新聞総合出版センター:刊)、『ALL
  ABOUT COFFEE コーヒーのすべて』(ウィリアム・H・ユーカーズ:著/
  山内秀文:訳・解説/KADOKAWA:刊)である(順不同)。これら3冊の
  コーヒー本は、膨大な資料を精査した中からしか生み出せない労作で
  あり、いずれもコーヒーの歴史を語るに信憑するに足りて後世に残すべ
  き佳品となった。また、授賞作品を含めた4つの出版物は、著者らがコー
  ヒーの世界を「何のためにどう描くか」という視座で判然たることに共通
  し、そのプライオリティを瞞着なく貫く姿勢に優劣の差はない。最後は
  コーヒーそのものを味わう際の愉悦の重宝をもって、『深煎りの魔女と
  カフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密』に授賞を決した。
 
 
上記2つのアウォードは、日本珈琲狂会(CLCJ)と日本コモディティコーヒー協会(CCAJ)により、2017年(選考対象期間:2016年12月1日~2017年11月30日)のコーヒーに関連する事象を選出して、その可能性や成果を認めたものを選り分けて授賞とした。この2つのアウォードに関しては、過去7年(2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年)の授賞と同様にして、CLCJ主宰及びCCAJ創設者である鳥目散帰山人の独断にて発表したものである。したがい、選考から授賞まで、授賞理由や選評を含めて鳥目散帰山人の責である。ここに、「ヴェルジ賞」の受賞者には哀哭の罵声を、「CCAJ賞」の受賞者には賞賛の拍手を贈らせていただく。
 
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Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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