最低で圏外

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2017 [2017年07月08日 05時00分]
2017年6月20日、公益財団法人日本生産性本部のサービス産業生産性協議会は、2017年度第1回の調査結果でカフェ業界の顧客満足度を発表した。
 最低で圏外 (1)
 
 「スタバ、顧客満足度調査でランク外に」
 《そして17年度の第1回調査では、先述した通りスタバの顧客満足は結果
  が公表される上位4社から外れ、ドトールは1位をキープした。ちなみに、
  スタバは顧客満足の順位が低下しているものの、顧客期待と知覚品質
  では1位をキープしている。以上の結果を簡単にまとめてスタバの現状
  を示すと、「客は事前に高い期待を抱き、実際にコーヒーを飲んでみる
  と、期待通りおいしく店の雰囲気もいいが、価格は高すぎる」ということ
  になる。》 (佐藤昌司/Web『Business Journal』 2017年6月28日)
 
 「スタバ満足度「圏外」に落ちた3つの理由」
  「スタバは面倒」の消費者心理/ドトールのほうが「コスパ」がいい/
  「意識高い系」への嫌悪感
 《生活に余裕のある人は決して多くない。以前に比べて欧米ブランドへの
  「憧れ」も薄れ、「日常生活」でのコストパフォーマンスが重視されるよう
  になっている。だからこそ、「カッコつけるのが、カッコ悪い」という逆説
  が成り立つのだろう。その意味で、スタバは「踊り場」を迎えたのかもし
  れない。》 (高井尚之/Web『PRESIDENT Online』 2017年6月
  29日)
 
 「「コーヒーの提供」から「場の提供」へ」
 《公益財団法人日本生産性本部が公表した「2017年度JCSI(日本版顧
  客満足度指数)第1回調査結果」で、コーヒー店チェーンのスターバッ
  クスの顧客満足度がランク外になったことが注目されているようです。
  そもそも「カフェ」って誰のため、何のためにあるのでしょうか。(略)そ
  のスターバックスが、冒頭の調査でランク外になったということは、利
  用者の求める「場」と、スターバックスが考える「場」に、ギャップが生ま
  れてしまったということです。》 (横田尚哉/Web『朝日新聞DIGITAL
  2017年7月6日)
 
「珈琲きゃろっと」に《スタバコーヒー、やーめた》と罵られる以前から、私は《スタバは全面的に凋落した。さらばスタバと言おう》と説いていた。だから、横田尚哉が《スターバックスの顧客満足度がランク外になったことが注目されている》と煽り、佐藤昌司が《期待通りおいしく店の雰囲気もいいが、価格は高すぎる》と吐き、高井尚之が《スタバは「踊り場」を迎えたのかもしれない》と嘯いても、何を今さらの感が拭えない。また、調査の対象とされたカフェチェーンが7つしかない中で、下位3つをランク外や圏外と称する意図がわからない。ミスタードーナツが2位である理由すら誰からも述べられない。これらを説きもしないでスターバックスコーヒーを眼目に勝手な論を喚く下賤な連中の方が、顧客満足が落ちたスターバックスコーヒーよりも酷い。経営コンサルタントと称する以前に、人間の性根としてランク外であり圏外へ凋落している。
 
 最低で圏外 (2)
そもそも、JCSI(Japanese Customer Satisfaction Index)という顧客満足度は、《誰のため、何のためにあるのでしょうか》? サービス産業生産性協議会による顧客満足度調査は、カフェ業界に関して2009年度より今般まで9回発表されている。1位の座は、初回の2009年度にタリーズコーヒーが、2012年度に対象として初登場したコメダ珈琲店が、2014年度にスターバックスコーヒーが、いずれも1回ずつ得ている。残り6回の1位は、カフェ・ベローチェ(2010・2011・2013年度)とドトールコーヒーショップ(2015・2016・2017年度)が、共に3回ずつ獲っている。だが、この結果について、ドトールの3連覇(?)を論ずる者はいても、ベローチェの栄華(?)を対照にした話は見出せない。全9回で対象となっているサンマルクカフェが一度も1位になれない理由は説かれない。もっとも、公益財団法人日本生産性本部のサービス産業生産性協議会による調査対象の変遷も解せない。ミスタードーナツを途中3回(2010~2012年度)でファストフードに区分して、再びカフェ業界の対象に戻した意図も不明瞭である。プロントとエクセルシオールにいたっては、2010・2011年度の2回で対象にされただけである。ちゃらんぽらんな調査だ。
 
以上の結果を簡単にまとめてカフェ業界のJCSI調査実態を示すと、「調査機関は事前に恣意的な判断を抱き、実際に結果をみてみると意外性を演出しているが、とても真面な資料とはいえない」ということになる。つまり、「圏外」であるのはスターバックスコーヒーではなくて、公益財団法人日本生産性本部と名乗る機関と経営コンサルタントと称する輩なのだ。さらに、こんなクダラナイ顧客満足度の話を鵜呑みにして、カフェチェーンを羨んだり貶したりしているコーヒー業界やコーヒー愛好者こそが最低の存在といえよう。こじつけるバカに浮かれるバカ、「最低で圏外」である。…《そもそも「カフェ」って誰のため、何のためにあるのでしょうか》? コーヒーは、誰のため、何のためにあるのか?
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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