原発はバクハツだ!

ジャンル:その他 / テーマ:ひとりごと / カテゴリ:あ・論廻 [2017年03月11日 14時46分]
まずですねフクシマについて案ずる向きには、そもそも私からも保証をいたしかねるところでございます。そこで状況はですね状況はいわばアンダーコントロールされておりません。これはこれまでのお約束とは異なる新しい判断であります。例えばですねトウキョウの豊洲市場の敷地〇・四平方キロメートルの汚染水、これですらもまさにアンダーコントロールされておりません。であるならばわれわれはフクシマについてもですねフクシマの原発の対応についてもいわばアウト・オブ・コントロールであるとしてもですね、その中においてオリンピックパラリンピックをしっかりと全力で行なっていかなければならないんだろうと、まさにこのように思うわけでございます。そして同時にテロとの戦いにおいても身命を賭して戦争の炎を燃やし続けてまいります。戦争なくして復興なし。そうした中において戦争へと一歩一歩着実に進めるために全力を挙げてまいります。まさに気分はしっかりともう全力でいわばフル・ティルト・ブギにアウト・オブ・コントロールな戦争をしようと…
 原発はバクハツだ (1)
 
 《ジョン・ウェインが死んだ。しかしアメリカの民主主義が死ぬわけじゃ
  あるまいし、とジョン・ガンサーは哄った。朝鮮半島では一人の大
  統領が射たれて民主主義が謳われ、イランでは一人の首相が辞
  めて民主主義がややこしくなり、アフガンでは戦車が山を越えて民
  主主義が山のアナアナになった。忘れてならないのはトルコとマダ
  ガスカルだが、ここの民主主義はずいぶん前からてんやわんやだっ
  たし、植木等がこれで日本も安心だと歌ったので、民主主義はます
  ます恥かしくなった。大友克洋のマンガは有名になったが、それで
  民主主義がどうこうなるというほどのことはなかった。好むと好まざ
  るとにかかわらずこれが、1979年12月現在の我々の世界だった。
  大切なのは、人はパンと民主主義のみによって生きるにあらずと
  いうことだ。米だって食うし酒も飲むし、渡哲也以外のたいていの
  男は女がいないと生きて行けない。流れ者だって生きるには洗面
  道具が要る。 たまには戦争だってしたいんだ、ぼくたちは!》
  (矢作俊彦・大友克洋 『気分はもう戦争』 双葉社:刊 1982年)
 原発はバクハツだ (2)
ドナルド・トランプが勝った。だからアメリカの民主主義が死にそうだとワシントンポストは嘆いた。朝鮮半島では一人の大統領が罷免されて民主主義が謳われ、イギリスでは一人の国会議員が射たれて民主主義がややこしくなり、トルコでは外交官が暗殺されて民主主義が泡踊りした。忘れてならないのはとブラジルとキューバだが、ここの民主主義はずいぶん前からてんやわんやだったし、植木等がこれで日本も安心だと1979年に歌ってから2007年に死んで、民主主義はますます恥かしくなった。片渕須直のアニメは有名になったが、それで民主主義がどうこうなるというほどのことはなかった。好むと好まざるとにかかわらずこれが、2017年3月現在の我々の世界だった。大切なのは、人はパンと民主主義のみによって生きるにあらずということだ。芥子だって食うしコーヒーも飲むし、入江敦彦以外のたいていの男は女がいないと生きて行けない。難民だって生きるには炊事道具が要る。 たまには爆発だってしたいんだ、原発は!
 
 《「面白主義ですか」 
  「そうだよ。明るく。伸坊が右手をバーンと振って、〝いいじゃない、
  面白ければ〟という。そのあとに太いゴチックで〝原発〟と字が
  出る」 
  「そんなのやったら大変ですよ」 
  「でもここまで反対のムードが立ちこめてきたら、そのくらいバーン
  と引っくり返すしかないんじゃないの」 
  「じゃあ岡本太郎がいいですよ」 
  「あのビックリ目玉、それは凄い」 
  「両手をバーンと拡げて、〝原発は、バクハツだ!〟」 (略) 
  「まったく凄いですね。でも広瀬隆の『東京に原発を』というのも、
  本当はそうでしょう。〝東京に〟という逆行で光るわけで」 
  「そうだよ。岡本太郎は目玉グリグリでやるところを、広瀬隆はマ
  ジメな受難者でやっている。それだけの違いで、どんでん返しは
  同じだな」 
  「あ、東京に原発を、というんで、一村一品という言葉を思い出し
  ましたよ」 
  「それ……、一村一発!」 (略) 
  「ちょっと皮肉っぽすぎるかな」 
  「そうですね。皮肉じゃつまんないですね」 
  「やはり〝バクハツ〟だな、単純に」》
  (赤瀬川原平 「世界の重みが顔面に作用する」/『ユリイカ』
  1988年9月号/『科学と抒情』 青土社:刊 1989年)
 原発はバクハツだ (3)
原発はバクハツだ! ただ、それが原発であったかコンニャクであったか、原爆か水爆かVXか、知らん、確かめてへんから。だから「あれはコンニャクでした」と言われたら、そうかなと思わざるを得ないな。しかし、現実として爆ぜたんだから何度も、実際に人の手に余っているんだから今でも…これは有事なのか無事なのか? 寛解の途上なのか終焉の最中なのか? あの災厄から6年が経っても大変が続いている。だから食べよう、まだ飲もう、それが日常茶飯だ。そして、顔を上げて目を剥いて手を拡げて共に謀ろう…原発はバクハツだ!
 
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鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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