新・珈族ゲーム

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2017 [2017年09月26日 01時00分]
は~い! 呼ばれてないのにジャジャジャジャ~ン! …コーヒー牛乳とコーヒーコーラと、今昔とダブルカフェインで、ちょっと奇妙なゲームをまたやってみた。新たな「珈族ゲーム」…いいねえ~。
 
【新・珈族ゲーム1/雪印コーヒー 復刻版】
 新・珈族ゲーム (1)
雪印乳業(現:雪印メグミルク)は1955年に東京都内の食中毒事件を起こして、佐藤貢社長(当時)は《信用を得るには永年の歳月を要するが、これを失墜するのは実に一瞬である》(「全社員に告ぐ」)と誡めた。だが、その45年後、佐藤貢が死んだ翌年の2000年に同社は近畿一円で再び食中毒事件を起こした。「雪印コーヒー」55年記念Web限定ムービー「Now & Then」は、《昔から人は、幸せの甘さを知っている》と嘯いている。雪印メグミルクが知っているのは、《幸せの甘さ》ではなくて品質管理の甘さだろうに…。佐藤貢は《信用は金銭では買うことはできない》(前掲文)と言ったが、しかして5年8ヵ月ぶりに発売された「雪印コーヒー 復刻版」は150円で買うことができる。飲んでみよう。
 新・珈族ゲーム (2)
現行版…Camphoric(樟脳のような)、Creosol(ピリッとした苦み)、
    Roasted Peanuts(ローストピーナッツ)、Skunkly(悪臭)
復刻版…Walnuts(クルミ)、Piney(松のような)、Toast(トースト)、
    Mushroom(マッシュルーム)、Hay(干し草)
 新・珈族ゲーム (3)
当然というべきか残念というべきか、今般に「雪印コーヒー 復刻版」は2012年の「珈族ゲーム」で捉えた香味とほぼ変わらない。現行版には樟脳のような臭いがあって、復刻版の方がまだマシな香り。味は口に含んだ瞬間は復刻版の方が甘ったるいが、現行版はピリピリとした苦みがベットリと舌残りする。今般に私が飲んだ「雪印コーヒー 復刻版」は、2017年6月に学校給食の牛乳で異臭騒ぎ(衛生問題は無し)を起こしたいばらく乳業(雪印メグミルク子会社)の製造だった。しかし、コーヒー牛乳として異臭がするのは、現行版の方である。今般の復刻も、「雪印コーヒー牛乳」を発売した1963年から数えて55年記念としているが、再現したのは1970年にゲーブルトップ型パックで発売した「雪印ラクトコーヒー」である。つまり実際には48年記念? 滅んだハズの「雪印コーヒー」の5年ごとのキャンペーンは、もうゴメンだ。
 
【新・珈族ゲーム2/コカコーラ コーヒープラス】
 新・珈族ゲーム (4)
日本コカ・コーラは2011年11月に抹茶入り缶コーヒー「ジョージアクロス 和-STYLE」を発売した。その着想は大胆だったが香味は貧弱で、抹茶とコーヒーと双方の品格をサゲた。サントリーペプシコ・ベトナム・ビバレッジは2017年6月にベトナムで抹茶入り缶コーヒー「MY CAFÉ」を発売した。呆れて何も言いたくない。日本コカ・コーラは2017年9月に《コカ・コーラとコーヒーがひとつに!》と称して、「コカコーラ コーヒープラス」を自動販売機限定で発売した。炭酸とコーヒーの混成物は、2012年に発売されたサントリー「エスプレッソーダ」に限らずロクな飲料にならないが、近来は‘コールドブリューコーヒー’(水出しコーヒー)の延長にあるキワモノとして炭酸入りコーヒーが売り出されている。「コカコーラ コーヒープラス」は、これに影響を受けたのか? 売っている自販機を探して、130円で買った。飲んでみよう。
 新・珈族ゲーム (5)
現行オリジナル…Cappy(牛乳キャップ)、Kerosene(灯油)、
        Burnt(焦げ臭)、Onion(タマネギ)
コーヒープラス…Grady(庭のような)、Biscuity(ビスケット)、
        Lactic(乳製品)、Tarry(タール)
 新・珈族ゲーム (6)
当然というべきか残念というべきか、「コカコーラ コーヒープラス」は着想も香味も貧弱で、コーラとコーヒーと双方の品格をサゲた。対照に同じ埼玉工場で製造された現行オリジナルのコカ・コーラも缶入りで飲んだが、その刺激の薄い半端なコーラとも「コカコーラ コーヒープラス」は全く別物である。《アガる! ダブル・カフェイン》などと謳われているが、これならば「コカ・コーラ ゼロカフェイン」とは逆向きにカフェインだけを増量した方が、香味としてはまだマシだろう。コーヒーを足したというよりも、蒸れた庭土のような臭いと腐りかけた牛乳のような味がして、コーラでもコーヒーでもない不気味な飲料になっている。もっとも、「コカコーラ コーヒープラス」は炭酸飲料であってコーヒー飲料ではない。ならば、猿田彦珈琲監修でコーラ風味の缶コーヒー「ジョージア」をつくる? いや、想像しただけで吐き出したくなる飲料は、もうゴメンだ。
 
映画『家族ゲーム』(1983年)では主演(吉本勝:役)の松田優作がコーヒーを一気に飲み干していたが、30年後に制作されたTVドラマ『家族ゲーム』(2013年)では主演(吉本荒野:役)の櫻井翔が「ジャズ喫茶 ちぐさ」でケーキを食べたり(第2話)、「COFFEE PARK 神田白十字」でコーヒーを飲んでいた(第7話)…いいねえ~。しかし、今般の「新・珈族ゲーム」ゲームでもコーヒーを飲んだりケーキを食べたりしたくなるようなコーヒーに出会えなかった。次回作に期待す。
 
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kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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