珈琲を好きということ

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2017 [2017年06月26日 05時00分]
「珈琲を好き」ということは、どういうことなのだろう? コクウ珈琲(岐阜県美濃加茂市)で開かれる催展の前日、準備に会場へ向かう途で寄り道、アジサイを観賞しながら考える。
 珈琲を好きということ (1) 珈琲を好きということ (2) 珈琲を好きということ (3)
まず、江南花卉園芸公園(フラワーパーク江南:愛知県江南市)で、次に、琴聲山音楽寺(愛知県江南市)で、さらに、伊木の森(岐阜県各務原市)で、アジサイを観巡り遊ぶ。
 珈琲を好きということ (4) 珈琲を好きということ (5) 珈琲を好きということ (6)
雨は2日ほど降っていないが、曇天に吹く風は湿っていて、揺れるアジサイの花に雨の香りを感じる。「珈琲を好き」ということは、アジサイが花を装い季を飾り雨を匂わせるようなものなのだろうか?
「雨の香(か)を 映して揺れる 四葩(よひら)かな」 (帰山人)
 
2017年6月25日
「コーヒーを好きということ」 オープニングイベント
  
コクウ珈琲を拠点とするStudio Riverbed(田原由紀子&小川友美)による企画催事も連年3回目、2015年は「コクウ珈琲と映画」、2016年は「コーヒーのことを語ろう」、そして今般は「コーヒーを好きということ」。コーヒーの「秘宝館」のようなフレーバーコーヒー(愛知県西尾市)、その店主である中川正志氏の発明品を並べ飾る8日間の催展である。初日のオープニングイベントは、中川正志氏と篠田康雄氏(コクウ珈琲)と私との3人で共演。
 珈琲を好きということ (7) 珈琲を好きということ (8) 珈琲を好きということ (9)
第一部。まずは、三者三様に焼いたグァテマラコーヒーを淹れる(私はネルドリップの半返し)。これを、参加者へ配って飲み比べていただく(Patisserie PÊCHEの焼き菓子付き)。そして、鼎談。主として中川さんと私が各々の観点で言いたい放題、その後の質疑応答では参加していた松下和義氏(松屋コーヒー本店)からの鋭いツッコミもあって、楽しく過ごす。
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第二部。中川正志氏によるコーヒー抽出の実演。準備段階から喋りまくる中川さんを制しながら、通常の松屋式や「アポロくん」による減圧抽出などを進めてもらい、参加者へ配って飲み比べていただく(使った豆はフレーバーコーヒーのキリマンジャロ)。その後に松下さんも乱入(?)してパナマ・エスメラルダ・ゲイシャを皆に大盤振る舞い。盛況のうちに散会。
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居残った参加者と歓談を続けた後、イベント仕様の店内を片付けながら、差し入れの菓子を食べてコーヒーブレイク。「《アートとして匂い立つ姿を問いかけたもの》になるハズだったが結局はコーヒー遊びに終始したかな」などと反省しながら帰途につく。だが、今般もやりたい放題のインチキ臭くて面白いイベントであったし、そこは味噌を上げておこう。
 
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「珈琲を好き」ということは、どういうことなのだろう? 今般の催展における主役、フレーバーコーヒーの中川さんには中川さんなりの「コーヒーを好きということ」があり、コクウ珈琲の篠田さんには篠田さんなりの「コーヒーを好きということ」がある。中川さんは常に「コーヒー屋が好きなこと」しか語らないし、「工作を好きということ」という評が相応しいかもしれない。私は(鼎談中にも発言したが)「コーヒー屋が好きで語るコーヒー」を「珈琲を好き」の主眼と思ったことがない。むしろ、些末な視座だと捉えている。例えば、鉄道ファンには「乗り鉄」も「スジ鉄」も「撮り鉄」も「音鉄」も「葬式鉄」も「収集鉄」もいて、営業する鉄道会社側だけで語り尽くせるハズもない「鉄道を好き」の世界が拡がっている。「コーヒー屋が好きで語るコーヒー」は、コーヒーの世界をコーヒー屋の世界へ歪めてしまう。「コーヒーはコーヒー屋のものじゃない!」…そう吼え続けることが、私にとって「珈琲を好き」ということなのかもしれない。コーヒー業界の一部では発酵で匂わせる乾式精製のコーヒーが持て囃されている…ならば腐したってええぢゃないか、珈琲駄物(コーヒーだもの)。
 
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kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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