ウツなコーヒー集会

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2009 [2009年09月29日 01時00分]
2009年9月26日
「サスティナブルコーヒーCAFE あなたが口にしているものをつくったのはどんな人?」(なごや環境大学特別公開講座 全4回のおしゃべりCAFEの第3回)小集会に聴講参加。
 
今回はUTZ CERTIFIDEのオルティスリベラ美由紀氏が話された。
 
“UTZ”は、欧米の辛口批評家から「フェアトレード・ライト」と蔑称される世界最大のコーヒー認証プログラム団体である。日本では「トレーサビリティ」に特徴を持つ認証団体として巷間で紹介されるが、農薬使用容認や価格決定構造などにおいて他の認証よりも広汎で他律的な規定ゆえに、「緩い」と非難されがち。この緩さは、サラ・リー社などの巨大強欲企業から見れば利用し易く、それゆえ認証規模が一気に拡大したことも事実である。が、集会では(当然)こういうヤバイ話題は出てこないわけで、今回も当たり障りの無い?おしゃべりをして無事終了。
 
もっとも、私自身は“UTZ”を悪くばかりは捉えていない。確かに融通無碍な姿勢に課題も多いが、他方では他の認証団体が一律の規定と方向に凝り固まりがちな弊害からは逃れやすい。特に、主意と異なり買入価格の統制圧力に利用される弊害が頻発するラベル型フェアトレードの価格保証制度に対して、“UTZ”の生産者所得実質拡大策が補完的に働く可能性はある。
集会参加時、この点のみ応援歌としてオルティス氏に意見したが、「他団体の偽善的価格保証制度をぶっ潰すほどガンバって下さい」という不穏な物言いだったので「ハイ」とは当然言ってもらえない。
 
 
“UTZ”は、‘Utz Kapeh’(ウツ・カペ)を改めて、今は‘Good Inside’(グッド・インサイド)を名乗っているが、国際的な変更理由とは別に、マヤ語‘Utz’(=良い)を日本では‘鬱(ウツ)’と捉えられるのを嫌っているようだ。
 
確かに「鬱コーヒー」ではあまりに陰鬱な音に感じはするが、コーヒー流通の世界に「鬱」な実態があるのも真実である。陽気に振舞っても実際は誤魔化しヤバイ珈琲を飲まされるよりも、ウマイ珈琲の鬱々とした流通実態が明らかにされるトレーサビリティ、私はそういう嗜好で「ウツ」なコーヒーを味わいたい。
 
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kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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