新豆を入れる袋

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:珈琲の記:2009 [2009年02月27日 01時00分]
昨2008年5月、エチオピア産コーヒー生豆に対する輸入検疫で
残留農薬が基準値以上に検出され、生豆は港で足止めされた。
爾来、エチオピア産生豆の日本への輸入がほぼ全量停止、
例年ならば新豆が来る今春以降も輸入再開の気配は無い。

我々コーヒー愛好者にも事態は深刻であるが、
私が首を傾げ、また捻りたくなるのは、日本のコーヒー業界の対応である。
マスコミの取材に「在庫無くなる、困った困った」という声は上げるが、
逐次或いは連続して消費者向けに状況説明や事態に対する意見を
表明する姿勢は皆無に等しい。
例えば、全協(全日本コーヒー協会)は昨年6月に実態調査を行い、
会員(業者)向けにレターは出したが、
エンドユーザー向けのコメントは今に至るまで無い。
同様に他の業界団体にも、事態説明を消費者にする自主的な動きは無い。

確かに、同じ日本国内においては、輸入業者もロースターも小売業も
喫茶店も缶コーヒーメーカーも、消費者と同様に「被害者」ではあろう。
だが、「業に携わるもの」として何らかを広報する必要がある
立場でもあろう、と私は感ずる。

やれトレーサビリティだのサスティナビリティだのとは声高に唱える割に、
こういう厄介な問題が眼前に据えられると、首鼠両端、内股膏薬な態度。
残留農薬はジュートバック(麻袋)汚染の可能性も指摘されているが、
どうやらコーヒー業界という「袋」も古いままのようで…。
聖書のワインと革袋の話ではないが、
これではエチオピアの新豆が輸入再開されても、
「袋」の鮮度が吊りあわない。
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kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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