カフェリンピック

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2018年04月01日 01時00分]
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虚珈新聞 2018(平成30)年4月1日
 
「コーヒーサービス事業を中止 珈琲五輪に影響も」 嘘か?真実か?
 
本格的な味や香りを一般家庭でも手軽に楽しめるとするコーヒーサービス事業が、中止になっていたことが1日、本紙の調べでわかった。コーヒーサービス事業「邪・Roast」(じゃ・ロースト)は、Paranoic(パラノイック)社による焙煎機と生豆と焙煎工程(プロファイル)をセットにしたもので、同社は今年1月に新企画開発中と発表し先行予約を受け付けていた。同様のセットを先行して展開していた別会社の事業も、焙煎機の部品調達に問題が生じたとして約1年前にサービス開始を延期したが、パラノイック社の事業にはさらに深刻な課題が生じていた。
 カフェリンピック (1)
 
関係者によると、「邪・Roast」(じゃ・ロースト)には企画の発表直後から「パクリじゃないか」などという指摘があったという。また、先行予約者へ届いた仕様予定書には「焙煎機は電動ポップコーンメーカーそのまま」「生豆は自分で手選別(ハンドソーティング)」「プロファイルは無調整(一本焼き)」という文言があり、「ぼったくり」や「バカにするな」などと非難の声が届いたという。コーヒーサービス事業「邪・Roast」の断念について、パラノイック社の鳥目散帰山人代表が本紙の取材に応じた。「コーヒー業界では原料も機器も流通の過程で値段が2桁3桁ハネ上がるのが通例。また、簡単なことをもっともらしく小難しく言うことが‘本格’とされる。こうした慣行の厳しさを一般家庭でも味わっていただきたい、そういう我が社の精神を理解できる消費者が予想以上に少なかった。焙煎工程の監修も私が担うつもりだったのに、どいつもこいつもバカばっかりだ」と氏は語っている。
 
 カフェリンピック (2)
日本では2020年に「Cafelympic」(カフェリンピック/通称:珈琲五輪)の開催が予定されている。パラノイック社の鳥目散帰山人代表は日本プレスティージコーヒー協会(略称PCAJ)会長も兼任していて、事前に「珈琲五輪」の招致で暗躍したことでも知られ、現在は珈琲五輪実行委員会顧問の肩書きもある。珈琲五輪の関係者によれば、同大会で「邪・Roast」セットによる20万人規模の公開競技を開催するようにPCAJから圧力があったという。しかし、パラノイック社のコーヒーサービス事業の中止によって競技開催は困難になると予想される。この件に関する本紙の取材に対して、鳥目散帰山人氏は「私は珈琲五輪の競技内容には一切関わっていない。私が関係していたということになれば間違いなく(珈琲五輪)顧問も(PCAJ)会長も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」と語った。他方で「珈琲五輪」の正式競技にもPCAJの圧力がある、という声も聞こえてくる。PCAJは効率と節約を名目に、仮想品種を仮想栽培して仮想精製した仮想生豆を仮想通貨で仮想取引して仮想流通させ、仮想焙煎した仮想抽出による仮想コーヒーを仮想判定して仮想表彰する大会を目指している。だが、今般のパラノイック社の事業中止は、この珈琲五輪仮想化計画にも影を落とすだろう。コーヒー業界には予断を許さない厳しい局面が続く。
 
 ※「虚珈新聞」(キョコーシンブン)は「日本珈琲狂会」(CLCJ)が発信する不良メディアです。
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珈琲苦諦

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2018年02月06日 01時00分]
日本珈琲狂会(Coffee Lunatic Club of Japan:略称CLCJ)は、2010年の2月6日に生まれた。創設8周年を迎えた今般、コーヒーの真相は苦(にが)い飲料であると改めて示し、コーヒーの苦諦(くたい)を想う。
 
 珈琲苦諦 (1)
 《…そして椅子に座ってコーヒーを一口呑んでみる。頗る苦い。恐らく苦味
  丁幾(くみちんき)でも規那(きな)薬でもこんなに苦くはないと思ふ。そこ
  で彼は砂糖を五杯拾杯入れた。そしてまた試みに呑んでみる。やはり苦
  い。また入れる、やはり苦い。いくら入れても、砂糖の甘みと、コーヒーの
  苦味とが一處にならない。砂糖は砂糖で甘過ぎ、コーヒーはコーヒーで
  苦過ぎる。ベルグソンは物の流動を例へて水に砂糖を入れるともうそれ
  は水でない砂糖でないと云ったけれど、此のコーヒーはいくら砂糖をいれ
  ても、砂糖は砂糖、コーヒーはコーヒーである。彼は泣き面をした。けれ
  ども、空腹が切りに時間と戦ふ資力を要求するので、彼は仕方なく、渋
  面を顰蹙して焦げたコーヒーを飲出した。窓の外の日は翳って風が吹き
  荒んで来た。》 (田代倫 「苦いコーヒーを呑む男」/『悪魔の伝導とその
  報告書』pp.229-230 隆文館:刊 1921)
 
珈琲二苦とは、本質が無い‘波’を求め続ける「内苦」と、カフェインの害を不当に説かれ続ける「外苦」である。
珈琲三苦とは、やたらと苦みを忌み嫌う「苦苦」(くく)、焦げた臭いや渋い味まで苦味とする「壊苦」(えく)、負の側面に目を瞑り耳を塞ぎ口を噤む「行苦」(ぎょうく)である。
珈琲四苦とは、威勢だけで追う「勢」(せい)、流行に弄ばれる「弄」(ろう)、麝香猫の糞豆を慕う「猫」(びょう)、恣意を騙り恣行する「恣」(し)である。
珈琲八苦とは、四苦(勢・弄・猫・恣)に加えて、愛する豆が生産されなくなる「愛別離苦」(あいべつりく)、怨み憎んでいる業界人にまで会釈する「怨憎会苦」(おんぞうえく)、求める香味が得られない「求不得苦」(ぐふとくく)、色・種・層・業・式の5要素に執着する「五蘊盛苦」(ごうんじょうく)を合わせたものである。
 
 珈琲苦諦 (2)
 雨にも負けて 風にも負けて
  虫にも錆(さび)の病(やまい)にも負けて
 凌侮(りょうぶ)の心を持ち
  欲はなく 決して集(すだ)かず
  いつも静かに嗤(わら)っている
 一年に果実十封度(ポンド)で
  豆と少しの珈琲基塩(カフェイン)を産み
 あらゆることで 自分の感情を入れずに
  よく見聞きしわかり そして忘れず
 山の坂の甘蕉(バナナ)の陰(かげ)の
  小さな枯葉敷きの畑に居て
 東にビョーキのマニアあれば
  行って説教してやり
 西に憑(つ)かれたプロあれば
  行ってその味に難を付け
 南に競(せ)りそうな人あれば
  行って高値でなくてもいいと言い
 北にフェスやセミナーあれば
  行ってつまらないからやめろと言い
 日照りのときは涙を流し
  寒さの夏はおろおろ歩き
 皆(みんな)に唐変木(とうへんぼく)と呼ばれ
  褒(ほ)められもせず 苦(く)に病まれる
 そういうモノに 私はなりたい
 
9年目を迎えた日本珈琲狂会と、その主宰である鳥目散帰山人は、苦に病まれて狂ったままに、コーヒーの苦諦を追究する。
 
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アウォード2017発表!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2017年12月27日 01時00分]
日本珈琲狂会と日本コモディティコーヒー協会が、アウォード2017を発表する。
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“CLCJ Award 2017”(日本珈琲狂会アウォード2017)発表!
 
 「ヴェルジ賞」(Verde Award)
  「SCAAによるSCAEの併呑 と RAによるUTZの併呑」:
  スペシャルティコーヒー協会(SCA) & レインフォレストアライアンス(RA)
 
 【授賞理由】 アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)とヨーロッパス
  ペシャリティコーヒー協会(SCAE)は、スペシャルティコーヒー協会
  (SCA)として2017年1月に統合された。レインフォレストアライアンス
  (RA)とウッツ(UTZ)は、合併することを2017年6月に発表した。いず
  れも開設が先行して威を張る前者が、後続して勢に劣る後者を取り込む
  もので、通途の営利企業が如き覇を唱える合従は団体の趣意に背理し
  ている。コーヒーの世界に多様性を求めておきながら、自らは不都合な
  失態を糊塗して威勢のみで凌ごうと画一をならしむ撞着は、無惨かつ暴
  戻でしかない。この2つの併呑は、スペシャルティとサスティナビイリティ
  それぞれの分野で範を示すべき存在が非道へ落ちて、コーヒーの世界
  へ甚大なる悪弊を及ぼすものとして憂うべきであり、ヴェルジに値する。
 
 【選評】 まず、今期のヴェルジ賞の候補として俎上に載った事象を挙げる。
  「部品調達失敗を理由とした「The Roast」発売延期」(パナソニック及
  び提携先)、「ネスレによるブルーボトルコーヒーの買収取り込み」(両社)、
  『シアトル発 ちょっとブラックなコーヒーの教科書』(岩田リョウコ/ガイド
  ワークス:刊)、『三浦義武 缶コーヒー誕生物語』(神英雄/松籟社:刊)
  である(順不同)。これらの候補は、下劣や無能をはっきりと示してはい
  たが、惜しくも最終選考から漏れ落ちた。対して、SCAAとRAによる2つ
  の合併劇は、巷間で一見して悪行に捉え難いという深い闇を抱えたもの
  であり、その脅威に対して警鐘を鳴らす意も含めて「ヴェルジ賞」が与え
  られた。この事象は、日本のコーヒー界でも過小に扱われて論議にすら
  至っていないが、日本珈琲狂会はヴェルジ授賞を機として、コーヒーの
  スペシャルティやサスティナビリティの本質を問い、本義に背馳する団
  体に対して放恣に流れるコーヒー業界関係者をも痛罵する。
 
 
“CCAJ Award 2017”(日本コモディティコーヒー協会アウォード2017)発表!
 
 「CCAJ賞」(CCAJ Award)
  『深煎りの魔女とカフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密』
  (宝島社:刊) : 天見ひつじ
 
 【授賞理由】 2014年にくろひつじ(現:天見ひつじ)がWebサイト「小説家
  になろう」へ投稿したオムニバス小説「深煎りの魔女とカフェ・アルトの客
  人たち」は、2017年5月に第5回ネット小説大賞(旧:なろうコン)で受賞
  作品となり、その後に加筆修正されて2017年10月に上梓された。この
  『深煎りの魔女とカフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密』、
  いわゆる‘なろう系ローファンタジー’でありながら、そうした括りを超えた
  悠悠たる描写と淡然たる話し運びが紡がれている。話中で描かれるコー
  ヒーに関して無難といえない点もあるが、天見ひつじの怜悧かつ温和な
  筆致は、架空のカフェを舞台とした小説として他に類をみない爽快な佳
  作を生み出した。その著述の内容にも出版に至る経緯にも、本書は新
  風を吹き込んだのであり、コーヒー本としても好ましく、称讃に値する。
 
 【選評】 まず、今期のCCAJ賞の候補として俎上に載った事象を挙げる。
  『珈琲の世界史』(旦部幸博/講談社:刊)、『神戸とコーヒー 港からはじ
  まる物語』(田中慶一:執筆/神戸新聞総合出版センター:刊)、『ALL
  ABOUT COFFEE コーヒーのすべて』(ウィリアム・H・ユーカーズ:著/
  山内秀文:訳・解説/KADOKAWA:刊)である(順不同)。これら3冊の
  コーヒー本は、膨大な資料を精査した中からしか生み出せない労作で
  あり、いずれもコーヒーの歴史を語るに信憑するに足りて後世に残すべ
  き佳品となった。また、授賞作品を含めた4つの出版物は、著者らがコー
  ヒーの世界を「何のためにどう描くか」という視座で判然たることに共通
  し、そのプライオリティを瞞着なく貫く姿勢に優劣の差はない。最後は
  コーヒーそのものを味わう際の愉悦の重宝をもって、『深煎りの魔女と
  カフェ・アルトの客人たち ロンドンに薫る珈琲の秘密』に授賞を決した。
 
 
上記2つのアウォードは、日本珈琲狂会(CLCJ)と日本コモディティコーヒー協会(CCAJ)により、2017年(選考対象期間:2016年12月1日~2017年11月30日)のコーヒーに関連する事象を選出して、その可能性や成果を認めたものを選り分けて授賞とした。この2つのアウォードに関しては、過去7年(2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年)の授賞と同様にして、CLCJ主宰及びCCAJ創設者である鳥目散帰山人の独断にて発表したものである。したがい、選考から授賞まで、授賞理由や選評を含めて鳥目散帰山人の責である。ここに、「ヴェルジ賞」の受賞者には哀哭の罵声を、「CCAJ賞」の受賞者には賞賛の拍手を贈らせていただく。
 
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缶詰と歴史観

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2017年04月01日 00時00分]
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虚珈新聞 2017(平成29)年4月1日
 
「日本のコーヒー団体 米国企業3社と提携」 嘘か?真実か?
 
日本スペシャリティコーヒー協会(略称JSCA)は1日、オレゴンフルーツプロダクツ社・ドール社・ジャックダニエル社の3社と事業提携を結ぶと発表した。スペシャリティコーヒーの専門用語の認識を日本国内でも拡げて、欧米各国を中心とした国際的な動向に追従することをねらう。スペシャリティコーヒーの業界では、アメリカの団体がヨーロッパの団体を吸収合併するなど世界的規模で統合の動きが進んでいるが、日本の団体であるJSCAが合流するには課題が残る。その障壁の一つが、スペシャリティコーヒーの専門用語の取扱いだ。例えば、コーヒーの香味を表現する際に、「ブルーベリー」といえばオレゴンフルーツプロダクツ社のシロップ漬け缶詰を、「パイナップル」といえばドール社の缶詰ジュースを、「ウイスキー」といえばジャックダニエル社のテネシーウイスキーを指すことが規格化されている。
 缶詰と歴史観
 
JSCAの関本信慈会長は、「日本国内ではフレイバーホイールなどで使用する用語の参照規準が正しく認識されていない。このままでは国際団体に合流できない」と語る。JSCAでは、「今後は高品質のコーヒーを普及するよりも、専門用語の参照規準とされる商品の普及を最優先にする」として、「ブラックベリー」を表すスマッカーズジャムのJ.M.スマッカー社、「オレンジ」を表すトロピカーナジュースのペプシコ社、「ハーブ」を表すマコーミック社などとも提携する予定だ。このため、毎年秋に日本最大の規模で開かれるJSCAの催事では、今年度から海外のコーヒー以外の食品企業のみをスポンサーとして、8割以上のブースで提携先の缶詰など参照規準の商品を並べる予定で、コーヒー自体の出品は禁止される。
 
こうした動向に反発する声もあがっている。日本プレスティージコーヒー協会(略称PCAJ)の鳥目散帰山人会長は、「ウェルチのグレープジュースだけを規準にしてブドウの香味を表現するコーヒーなんて、山梨県民に申し訳ない。こうしたコーヒーの‘Sensory Lexicon’(感応レキシカン)の受容は我が国の‘歴史観’を揺るがすものであり、正に売国に等しい」と怒りを露わにした。PCAJは「世界のコーヒー全てを一つの缶詰にするような策謀に吞まれてはならない」と、JSCAの事業提携を批難する声明を発表している。また、海外ではココア・チョコレート系の香味表現に関わるネスレ社(トールハウス)とハーシー社とリンツ社の間で、JSCAとの優先提携の座を争う動きがみられるという。スペシャリティコーヒーにおける外圧が高まる中で、日本のコーヒー業界は身を捨てて画一化に屈するべきか、あるいは孤立を懼れず反旗を翻す多様性を求めるのか、予断を許さない厳しい局面が続く。
 
 ※「虚珈新聞」(キョコーシンブン)は「日本珈琲狂会」(CLCJ)が発信する不良メディアです。
 
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珈琲駄物

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2017年02月06日 01時00分]
日本珈琲狂会(Coffee Lunatic Club of Japan:略称CLCJ)は、2010年の2月6日に生まれた。創設7周年を迎えた今般、改めてコーヒーを想う。
 
 珈琲駄物 (1)
いったいコーヒー屋やコーヒーマニアが「たかがコーヒー」と言ったならば要注意だ。必ず後に「されどコーヒー」と続けるからだ。持ち上げたければ端(はな)から素直に頭上に掲げればよいのに、「コーヒーなんてとるに足りない」と一度地に落としてから「しかしながら」と拾い上げてみせる驕慢。一度や二度聞かされるくらいは我慢するが、濫用されると面白くもなんともない。芸が薄っぺらな連中のコーヒーは、香味も薄っぺらい。日本珈琲狂会はこう言う…「たかがコーヒー、たかがコーヒー」。
 
 珈琲駄物 (2)
いったいコーヒー屋やコーヒーマニアが「ミルクや砂糖はご自由に」と言ったならば要注意だ。必ず後に「良いコーヒーはブラックで味わえ」と続けるからだ。「お好みでどうぞ」と言われても、ミルクや砂糖を入れる者は邪道の辱めを懼(おそ)れ続ける。口では自由を唱えておきながら本意は違う、その余計を重ねる不自由さが実に腹立たしい。舌先と腹の中が異なる連中のコーヒーは、舌が痺れて腹を壊す。日本珈琲狂会はこう言う…「コーヒーをシュガーポットにぶちこんで、ミルクをおかわりしろ」。
 
 珈琲駄物 (3)
いったいコーヒー屋やコーヒーマニアが「美味(おい)しさの7割は生豆で決まる」と言ったならば要注意だ。必ず後に「焙煎や抽出にも手は抜けない」と続けるからだ。「生豆7割・焙煎2割・抽出1割」などと得意気に語る者のコーヒーが不味(まず)かったならば、「この不味さはどの段階が何割で不味いのか?」と訊いてやれ。菅原文太は蕎麦の味の良し悪しを「素材四分に人柄六分」と言っていた(季刊『新そば』97号/『そばと私』 文春文庫に収載)。コーヒーの香味の良し悪しを割や百分率で言い表す者は、人柄が理(わり)無い。日本珈琲狂会はこう言う…「美味しさは素材と技術と人柄を乗法(掛け算)した積で決まる」。
 
 珈琲駄物 (4) 珈琲駄物 (5)
コーヒーは嗜好品である。コーヒーという嗜好品は「世界」を彩る「趣向」の存在で、その実相は駄物である。「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」と相田みつをは書いたが、面白くもなんともない。日本珈琲狂会の主宰である鳥目散帰山人は、創設から8年目を迎えた今般、濃く淹れたコーヒーを混ぜた墨でこう書く…「苦くたってええぢゃないか 珈琲駄物(コーヒーだもの)」。
 
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豆の歌を聴け

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2017年02月01日 01時00分]
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虚珈新聞 2017(平成29)年2月1日
 
「豆の声を聞く焙煎 顔が見えるコーヒー」 嘘か?真実か?
 
 豆の歌を聴け (1)
日本プレスティージコーヒー協会(Prestige Coffee Association of Japan/PCAJ)は、家庭用コーヒー焙煎機とコーヒー生豆をセットで提供する事業に進出することを発表した。焙煎機はイギリスのベンチャー企業AWAKIと技術提携して新たに開発したもので、豆ごとの特徴をきちんと引き出すために「豆の声を聞く」機能を搭載している。焙煎機の本体に備えられたスピーカーを通じて煎りあがるまでの豆の声を聞くことが可能。また、焙煎プロファイルが適切な場合は豆が歌い出して歌声が聴けるので、焙煎機の名称は「豆の歌を聴け」とされた。日本プレスティージコーヒー協会の鳥目散帰山人会長は、「これまで豆の声を聞きながらコーヒーを焙煎すると言うと、病院を紹介されたり笑いものになったりなど迫害を受けていた方にも朗報だろう。愛情を持ってコーヒーに接すれば、豆は歌って応えてくれることもわかった。もう、ハゼ音を聞いている時代ではない」と、意味不明の意気込みを語る。
 
 豆の歌を聴け (2)
さらに、宅配で頒布される生豆は、コーヒー輸入商社の岩光商事が独自の厳しい基準で選出したスペシャルティ豆を揃える。これらの生豆は焙煎されると生産者の顔が豆の表面に浮かび上がる特殊なもので、正に生産者の「顔が見えるコーヒー」を消費者が手に入れることを実現した。鳥目散帰山人会長は、「もう包材のシールや印刷で生産者の顔を見せる時代ではない。誰によってどこで作られたコーヒーなのか、それをコーヒー豆そのものが自ら示すことで、消費者と生産者との絆がより確かになる。私たちが提供する顔が見えるコーヒーは、これまでのフェアトレードやダイレクトトレードを超えて、真のトレーサビリティやサスティナビリティに光を与えるものだ。新たな焙煎機と併せて、これからは心で焼く時代です」と、胡散臭い考えを力説している。
 
 豆の歌を聴け (4) 豆の歌を聴け (3)
日本プレスティージコーヒー協会(PCAJ)は、家庭のコーヒー愛好者向けに焙煎機「豆の歌を聴け」と「顔が見えるコーヒー」生豆をセットで購入する先行予約を受付し始めているが、発売日は明らかにされていない。アドバイザーとして事業に参加している投下堂の伍島寝起氏は、「やはりコーヒーの美味しさは豆選びと焙煎で決まる。出どころ不明の豆の声は、焼くなよ焼くなよ絶対に焼くなよ…焼けよ、とふざけたものでした。高価な豆でもプロファイルを間違えれば、人類は我ら選ばれた優良種に管理運営されてはじめて永久に生き延びることができる、などと演説がスピーカーから流れてきます」と、調整の難しさを語っている。事業が軌道に乗るまでには時間がかかりそうだが、PCAJでは他にも「最低級の豆でも名店がハンドドリップで淹れた美味しさになるコーヒーメーカー」や「飲み手の味覚表現を数値で評価してWeb上に公表するIoTコーヒーカップ」などを開発している。今春でPCAJの創設から3年、コーヒー界には予断を許さない局面が続く。
 
 ※「虚珈新聞」(キョコーシンブン)は「日本珈琲狂会」(CLCJ)が発信する不良メディアです。
 
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アウォード2016発表!

ジャンル:グルメ / テーマ:コーヒー / カテゴリ:日本珈琲狂会 [2016年12月27日 05時00分]
日本珈琲狂会と日本コモディティコーヒー協会が、アウォード2016を発表する。
 
 
“CLCJ Award 2016”(日本珈琲狂会アウォード2016)発表!
 
 「ヴェルジ賞」(Verde Award)
  缶コーヒー「ダイドーブレンド うまみブレンド」 & 缶コーヒー「キリン ファイア」 :
  ダイドードリンコ株式会社 & キリンビバレッジ株式会社
 
 【授賞理由】 ダイドードリンコ株式会社は、米国のFutureCeuticals社が
  特許を有しているコーヒーノキの実の果肉部分より得た抽出物を混入し
  た缶コーヒーを2016年2月29日より発売した。キリンビバレッジ株式
  会社は、炭化する寸前まで深く焙煎した豆を10%~35%で使用した缶
  コーヒーを2016年11月4日より発売した。この2社に限らず缶コーヒー
  業界では、ナントカ製法とかダレソレ監修とかを謳って弥縫策で取り繕う
  欺瞞の喧伝が常套である。その低劣の中で、ダイドードリンコは‘うまみ’
  の語を軽易に付した「うまみブレンド」を、キリンビバレッジは‘焦がし’の
  語を安直に使って「ファイア」リニューアル群を、いずれも誤認すれすれ
  の強弁で売り出した。これらは生理学や焙煎技術の観点からも、悪しき
  謳いの製品であり、その汚穢なる姿勢に焦心せざるを得ず、ヴェルジに
  値する。
 
 【選評】 コーヒー製品の市場に缶コーヒーが登場して約半世紀、その存在
  自体は集合としてある種の‘文化’を形成していると日本珈琲狂会は認
  めるものである。しかしながら、近来における缶コーヒー市場は、その低
  迷に焦ってか、稚拙な発想を下卑た煽動で誤魔化す商品ばかりが登場
  して、その当座凌ぎに出まかせ紛いを謳う姿勢には‘文化’の香味を微
  塵も感じられない。また、‘リニューアル’と称して原価を抑えて商品を改
  悪する手法は、缶コーヒー以外のRTDコーヒー飲料やコンビニコーヒー
  にも伝染している。今般の2社の缶コーヒー「ダイドーブレンド うまみブレ
  ンド」と「キリン ファイア」は、これら悪しき実態を甚だしく代表するものと
  判じられて、見事に「ヴェルジ賞」を獲得するに至った。日本珈琲狂会は、
  この授賞を機に、軽挙妄動を続ける缶コーヒー業界とその放恣を問責す
  ることのない無能なる日本のコーヒー業界関係者に対しても痛罵する。
 
 
“CCAJ Award 2016”(日本コモディティコーヒー協会アウォード2016)発表!
 
 「CCAJ賞」(CCAJ Award)
  『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』(講談社:刊) :
  旦部幸博
 
 【授賞理由】 2016年2月に刊行された『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこ
  で生まれるのか』は、その書名に厳たる‘科学’を付して全く恥ずるところ
  がない。理系や自然科学系の学究者が一般向けのコーヒー本を著した
  場合に、自らの愛好に気が緩みその述懐に有理や整合を失うことが大
  方である。だが、旦部幸博氏はその罠に嵌ることなく、科学の目で怜悧
  かつ温和にコーヒーの世界を語っている。本書は、分野や立場を問わず
  コーヒーの世界を探究する者に不可欠なものであり、裨益するところは
  広くまた深くて計り知れない。その内容の重宝も好ましく、称讃に値する。
 
 【選評】 今期のCCAJ賞の候補は3つの出版物に絞られた。刀根里衣氏
  が描いた『モカと幸せのコーヒー』(NHK出版:刊)は、その主題と表現が
  見事に調和した絵本であり、老若男女を問わず心を癒されるであろう温
  かみに満ちた作品である。臼井隆一郎氏が著した『アウシュヴィッツの
  コーヒー コーヒーが映す総力戦の世界』 (石風社:刊)は、コーヒーを軸
  としてドイツから世界の歴史を眺め直した人文書であり、差別や戦争か
  ら目を逸らさないでその苦みを味わうべき傑作である。『コーヒーの科学
  「おいしさ」はどこで生まれるのか』と『モカと幸せのコーヒー』と『アウシュ
  ヴィッツのコーヒー コーヒーが映す総力戦の世界』、これら3冊に対して
  最後まで選考に悩んだところは、分野も様式も全く異なるからではない。
  3つの作品は共通に、「コーヒーとはなんだろう」という問いを人類社会
  に対して訴えている。業界の商売っ気などとは無縁に素直な訴えをみせ
  る著者らの姿勢も3冊に共通である。この意義と姿勢では、3冊に優劣
  の差はない。最後はコーヒーそのものを味わう際の具現の有用性をもっ
  て、『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』に授賞を決した。
 
 
上記2つのアウォードは、日本珈琲狂会(CLCJ)と日本コモディティコーヒー協会(CCAJ)により、2016年(選考対象期間:2015年12月1日~2016年11月30日)のコーヒーに関連する事象を選出して、その可能性や成果を認めたものを選り分けて授賞とした。この2つのアウォードに関しては、過去6年(2010年2011年2012年2013年2014年2015年)の授賞と同様にして、CLCJ主宰及びCCAJ創設者である鳥目散帰山人の独断にて発表したものである。したがい、選考から授賞まで、授賞理由や選評を含めて鳥目散帰山人の責である。ここに、「ヴェルジ賞」の受賞者には哀哭の罵声を、「CCAJ賞」の受賞者には賞賛の拍手を贈らせていただく。
 
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kisanjin

Author:kisanjin
鳥目散 帰山人
(とりめちる きさんじん)

無類の珈琲狂にて
名もカフェインより号す。
沈黙を破り
漫々と世を語らん。
ご笑読あれ。

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